なぜ? フィリピン 大統領選選挙2022 戒厳令の息子BBMが独走

アジア

もうまもなくですが、フィリピンでは2022年5月9日(月)に大統領選挙が行われます。

オンライン英会話の先生たちは、若い人が多いので、選挙などにはあまり関心がない思っていましたが、選挙の話をすると意外と熱くなります。

フィリピン人はボンボン・マルコス(BBM)が好き

そして、さらに意外なのは、日本の学校では、圧政を敷き、国民を殺害・拷問した独裁者として教えられた故マルコス元大統領が、若者だけでなく、50代、60代の中でもとても尊敬されていて、今回の選挙ではその息子の通称ボンボン・マルコス(BBM)の支持率がとても高いということです。

独裁者どころか、むしろ、「マルコスは経済を成長させた優れたリーダーであった」と信じている人が多いのです。

私が、「彼は戒厳令を出して、国民を苦しめたんじゃないの?」と聞くと、「それはマルコスの後のアキノ政権が作ったフェイクだ。」と言い返してきます。

今回の選挙の候補者は以下の4人です。(現状での支持率もこの順番で高い)

  1. 故マルコス元大統領の長男フェルディナンド・マルコス元上院議員(BMM)
  2. 現職副大統領のレニー・ロブレド氏
  3. 元プロボクサーのマニー・パッキャオ上院議員 →有名です。顔写真を見ればわかります。
  4. 首都マニラのイスコ・モレノ市長

フィリピン人は強い政府を望んでいる

現在のフィリピンの大統領、ロドリゴ・ドゥテルテは、ご存じだと思います。

彼は、麻薬常習者を逮捕、処刑したりすることで有名になりました。

そして、以外にも人気が有ります。

ドゥテルテ氏は、1986年に選挙でコラソン・アキノに敗れた後のピープルパワー革命でアメリカに亡命し病没したマルコス元大統領の遺体を、フィリピン英雄墓地に埋葬したことで、マルコスの遺族から感謝されている。

また、ドゥテルテは今回の選挙でも、自分の長女サラ氏を副大統領選へ出馬させ、マルコス(BBM)の支援を表明している。

すなわち、マルコス(BBM)が執るであろう政策は、現大統領ドゥテルテの路線を継承し、強い政府を標榜しており、国民の多くも、それを望んでいるということである。

日本人は、国が決めたルールを、大多数の国民が守るが、フィリピン人の中には、ルールを守らない人が多く、治安も悪いので、政府には厳しく取り締まって欲しいと考えているのだそうだ。

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